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【読書】「迷路館の殺人」を読みました

綾辻行人

初刊1988年講談社ノベルス

新装改訂版2009年講談社 496P
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【目次】

 

1.あらすじ

奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった!周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第3作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作!密室と化した地下迷宮で繰り広げられる連続「見立て殺人」!

引用:

迷路館の殺人 (講談社文庫) | 綾辻 行人 |本 | 通販 | Amazon

2.読書感想(ネタバレあり)

読んだ方にしか意味がわからない表現を選んでいますがネタバレありです。

館シリーズ三作目。ニ、三作目と続けて読んできました。迷路館が先に手に入ったため先に読みましたが次に一作目を読む予定…。

 

迷路館で起こった殺人事件を題材として当時の関係者が執筆した小説を読んでいく、という作中作の形で語られる物語です。

作者のペンネームはアナグラムなんだろうとは思っていましたが登場人物の中で当てはまる人がわからず。ラストまで読んでまさかこの人だったとは…。冒頭の小説を受け取るシーンに騙されて除外してしまっていた人でした。

 

宮垣と四人の弟子達の『宮垣還暦祝い短編集』、実現したら良かったのになと思う一方で、宮垣の自らの責任を省みなかった行いは許せなかったです。

ただ遺産相続人と真犯人の関係は簡単に知られることになると思うので真犯人はずっと怪しまれ続けることにはなると思いますが。

 

見立てが後付けということ、第二の作品で部屋を誤認させたこと、隠し通路の扉の三点はわかりやすくて気づけました。

 

第一の作品で犯人の性別を判断できる要因が偶然起こったこと、第四の作品で犯人が慌てて重要な物を現場近くに落としたこと、犯人が割と短時間に長距離移動しながら証拠品を一定の箇所に残しつつ最後の始末を行い味方側に合流を果たせたことは、そんな都合が良いことあるかーい✋となりましたが舞台や事象がほとんどファンタジーという位に非現実的なので深く突っ込まず謎が一つずつ解けていく面白さを楽しみました。

 

読み返したら確かにあの状況で見当違いな部屋の様子を見に行っていたと登場が遅れたあの人は怪しかったです。

でもその時は小説の進行通り館の主が犯人、作中作の作者は結局誰?とすっかり騙されていたのでエピローグで色々とひっくり返されて驚き、読了後はしばらく呆然でした。 

 

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